カルディ ワイン　～クラウス・カイザー　／　ピノ・ノワール　／　ナーエ（赤）～

　～ Klaus Kaiser / Pinot Noir / Nahe～

カルディのおすすめワインとしてよく紹介されているワインですので、ご存じの方も多いかと思います。クラウスカイザーをご紹介したいと思います。ドイツ　ナーエ地方で生産されている赤ワインで、品種はピノ・ノワールです。今回はナーエ地方と品種ピノノワールについて少しだけ私の感想を書いてみたいと思います。

ピノノワールといえば、フランス　ブルゴーニュ地方が一番有名ですね。ロマネコンティをはじめとする名立たるワイナリーがひしめいている地方です。有名地方であるがゆえに最近は価格がものすごい勢いで高騰しています。数年前の感覚からすると1.5倍から2倍ほどにまでなっているのではないでしょうか。デイリーに飲むワインに10000円と言われても無理！ですよね（笑）　そんな私を助けてくれるピノノワールがクラウスカイザーです。

ピノノワールは華やかな香りが特徴です。赤系果実（イチゴやラスベリー）の香りを主体として、少しスパイス（シナモン、クローブなど）など、デイリーなピノノワールはフレッシュな果実と少しのスパイスがアクセントとなります。渋み成分であるタンニンは緻密で、骨格はライトからミディアムボディが主流です。そんなフレッシュなピノノワールはどんな料理にも合わせやすく、私はキッシュやオムライスなど卵料理とのペアリングが大好きです。

ドイツは冷涼な国ですが、近年の温暖化でワインの特徴も少しづつ変わってきています。暖かくなることでブドウが生育しやすくなり果実味や残糖が増えてきていますので、醸造家も気候（テロワール）の変化に合わせてワイン造りも変えているのですね。寒い国の特徴となる酸味は残しつつ、果実味もある点を活かしているところがドイツワインの特徴かなーと思います。農業は自然との調和の中で日々進歩しているんですね。

今回はドイツのクラウスカイザーをご紹介させていただきました。このほかにもカルディワインのピノノワールには、非常にジューシーで果実味あふれる特色のアメリカのピノノワールもあります。こちらも価格も非常にリーズナブルですので飲み比べてみると、同じ品種でも全く味わい、香りの違いに驚いてしまうと思います。皆様の推し品種とおすすめの飲み比べがあればぜひ教えて下さい。